森徹(もり とおる) 速報情報日誌


2011-05-19 宮城県石巻市へのボランティアに参加

_ 日本共産党三鷹市議団4名とボランティア募集の呼びかけに応え参加された7名が3台の車で目的地の石巻市に向かって出発したのが15日(日)の夜11時50分、翌朝8時半過ぎに到着。市内に入ると異様な臭いが鼻を突きます。津波が運んだヘドロが乾き、風が吹くと辺りが白く埃が舞い、マスクをしていても気休めの感じさえします。毎日を過ごす地元の被災者の肺炎など健康への心配を強く感じました。震災から2ヶ月、あらゆる面からの被災者支援が遅れていることを痛感しました。

石巻港周辺の惨状その1石巻港周辺の惨状その2大型外洋船も陸上に・・・自宅避難者へ援助物資を届ける

_  この3日間、3箇所で豚汁の炊き出しと車が流され移動手段がなく買い物にいけない地域に持参した野菜の配布など行ないました。

 最終日は山下中学校の体育館に避難されている42世帯97人の方々に豚汁の炊き出し、この避難所では「朝はおにぎり、昼は菓子パン、夜にお弁当」の配給が毎日だそうです。味噌汁はインスタントですませており、「調理場があれば自分たちで味噌汁ぐらいつくりたい」と話されていました。

市立山下中学校の避難所で その1市立山下中学校避難所で その2

_  東北の方々にとって「温かい味噌汁一杯」は大切なエネルギーの源です。学校の避難所ということで我慢して避難生活を過ごしているようです。

 また、多摩ナンバーの軽自動車に乗って来た老人ご夫婦に話を聞いたところ、地元石巻の市民で、車が流されたため最近中古車を購入したそうです。価格が10万円程高いのには驚かされました。

 復興支援が全国的に呼びかけられる中、大きな問題点も出ています。メディアの報道に現れない被災地の現実を身をもって体験してきました。

_ (写真は、石巻漁港近くの津波に飲み込まれた市街地。野菜など救援物資の配給。山下中学校の避難場所と止まったままの校舎の時計など)

津波襲来時の時間で止まったままの時計

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