2010-04-27 『太陽と月』 青年劇場
_ 知人の紹介でジェームス三木=作・演出の『太陽と月』を観劇しました。
満州に生まれ、育ったジェームス三木の作品は「理想国家」作りという体裁で日本の満州侵略を美化しようとした日本の野望を問い直した作品です。会場の紀伊国屋ホールに氏の姿も見られ、終演後出口で観客に挨拶される姿に作品への力の入れようを強く感じました。
_ 今年は、韓国併合百年、日米安保改定50年の節目の年、同時に9万人の県民大会が行なわれた普天間基地問題も大きな課題となっていますが、今回の企画はタイムリーな企画でした。
_ 「太陽と月」とは「日本と満州」の事。
この作品を通して今日の「アメリカと日本」の関係が問い直される時代を迎えていることを強く意識させられました。重厚な中にもジェームス三木作品の軽妙さがあり、時間を感じさせない感動作品でした。
_ 『太陽と月』は東アジアの今後を展望する上でも多くの人に見ていただきたい作品です。
_ (上演作品などは「青年劇場」で検索後、HPでご確認ください)
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