2011-09-15 第3回「小池公夫代読裁判」 名古屋高裁口頭審理
_ 岐阜県中津川市議会で起きた、喉頭がんにより声を失った小池議員が代読による議会質問を拒否された裁判が名古屋高裁で開かれ傍聴に参加してきました。
84ある傍聴席は満席に、裁判所の配慮で4席追加され、裁判が始まりました。東海・関西を中心に障がいのある方達も多く参加されています。
原告弁護団の陳述が終わると傍聴席から大きな拍手がおきました。裁判長から「法廷は審理を行う場所あり、拍手をする場所ではありません」との注意がありました。私も拍手をした一人ですが、確かに裁判官の言うことも立場も理解できますが、、、?、拍手ぐらいいいのでは、、、とも。
この裁判は喉頭がんで発生が困難になった小池議員の議会質問を議会事務局職員による代読を本人が求めたものの議会運営委員会が拒否し、選挙で選出された議員の質問権を奪った事件です。
市民が選出した市議会議員(日本共産党)の発言を封じるという、前代未聞の「代読拒絶」の議会運営がおきました。
鎌倉市議会をはじめ、全国的には障がいのある議員の活動を本人の障害の状況に応じた保障・支援するのが当たり前となっていますが、残念なことに岐阜県・中津川市議会は小池さんの申し入れを拒否し続けました。
私は小池さんを支援する会に参加し、署名を集めるなどささやかな支援活動を続けています。(わたしのホームページからも小池さんのホームページに繋がります。詳しくは小池公夫HPをご覧ください)
_ 中津川市議会の民主的運営を求める小池公夫さんの「たたかい」は、裁判傍聴に参加するたびに着実な広がりを実感します。
今回の公判後の交流会には名城大学大学院などで文化論やドイツ語の教鞭を執るほか、ラジオのパーソナリティとしても活躍されている、ソプラノ歌手・下垣 真希さんの応援があり、すばらしい日本歌曲も数曲聞かせていただきました。この中には、小池さんが声帯を摘出する手術の前日、自宅の裏山で歌った「赤とんぼ」もありました。早速「平和を」のCDを購入しました。私の好きな「長崎の鐘」「惜別の唄」の収録されています。
次回公判は11月29日、それまでにさらに多くの署名を集めなければと決意した日でした。

