森徹(もり とおる) 速報情報日誌


2004-11-01 スタッフから 三鷹の教育事情その1

_ 10月29日「e!-school」研究発表会について

このサイトもいわゆる「IT」のおかげでご覧頂いているのですが、ここ三鷹では学校教育の現場で「IT」を使った授業が、国の「e!-japan」構想の下の研究指定校を受けて実践されています。

私の子供が通う第三小学校では、国の研究指定校の指定を受け、4年生から6年生のすべての児童に一人1台のノートパソコンが貸与され、週末には自宅に持ち帰り使用できる環境が出来ています。保護者や地域の方も「イントラネット(ある地域での閉じられたネットワーク)」で、学校や児童とのやり取りが可能となっています。

(私もイントラネットの実態を検証しようとの判断で参加していますが・・)

公開された授業を見に行きましたが、体育の授業で、映像を使ってリアルタイムで自分のホームを確認しながらの「跳び箱」の授業には驚きました。

様々な授業で「IT」を活用(?)した試みがなされていましたが、一方で、学校教育の中で、自分で考える力をどのようにつけていくか(その答えは、どのような過程を経て生れてくるのか)、他の人が気付かない(風景全体の中にはあるがテーマとは違った場面)ことに気付くような個性(?)の許容など〔IT授業では時として集中して欲しいテーマのみを拡大して見せる手法がとられていた〕には、多くの課題を残しているように感じました。また、低学年生にとって「IT」の授業で使う機材や使用法は新たな「おぼえること」になり、負担が大きいのではないかとも感じました。

指導にあたる先生達の苦労を察するとともに、一人一人の個性を尊重する、他者を尊重する、どの子も分かる授業など、学校教育への課題を改めて考えさせる機会となりました。

三鷹の小中一貫教育校構想は、これらを市内全小中学校にやがては広めようというものです。

今回の研究指定校としての「e!-school」の評価が第三者機関でまとめられており、発表会の終盤に報告されました。

尚、当日は新任の教育委員会委員長や教育長なども参加されていました。

_                       スタッフの一員 Hより

体育の授業でのPCの画面起用にPCを扱う児童

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